フレンチモンスターの花器は、陶芸家 加藤清和さんの作品。
日本陶芸展大賞など、数々の受賞歴のある有名作家さんです。
徳島由来のものが多いフレンチモンスターですが、
加藤さんは京都の作家さん。
出会いは15年以上前のことになります。
京都帰りの錦織が、大きな包みを大事に抱えて帰宅しました。
興奮気味にその包みを開けながら
「運命の出会いだよ!すごい人に会ったよ!」と。
深いグリーンの蓋つきの椀10客セット。
京都のお寺の参道にゴザをひいて陶器を売っていたその人に惚れたと。
以来、京都に行くたびに彼を訪れ、作品を買い求めてきました。
「まだ駆け出しなんだ。でも、いつか大きくなろうって夢を持ってるんだ。
いつか自分でレストランをやったら、加藤さんの作品を置くんだ」って。
お給料を置いてきてしまうのでした(泣)
2015年にオープンしたフレンチモンスターの花器は、
加藤さんから譲っていただいたものを使っています。
今では有名な作家さんになられた加藤さん。
東京で個展があるときには作家仲間の皆さんを誘って
フレンチモンスターにいらしてくださることも。
お連れの方に、「花器に使っちゃうと価値が下がりますよ!」
とアドバイスいただきますが、
いっしょに大きくなろうと励ましあった同志の作品を
生きて使うことが何よりも誇らしい錦織なのでした。
そしてワインでほろ酔いになりながら
「あの時はなあ、お互い若かったなあ」
と語り合うのでした。
15年前の2人が今を見たら、どう思うのでしょう。
写真は、加藤さんが、フレンチモンスター2代目に
プレゼントしてくださったもの。
これで毎朝、牛乳を飲むのだそうです。
加藤さん、ありがとうございます。
restaurant FRENCH MONSTAR
(レストランフレンチモンスター)
東京都港区西麻布1−4−9
03−6804−5444(電話受付15:00から)